【ピスト・シングルスピード用パワーメーター】XCADEY XPOWER CRANKSET 144BCD レビュー
シングルスピードにパワーメーターを搭載したい!
今年に入ってからシングルスピードバイクを一台組んで楽しく乗り回していましたが、パワーが計測できないため、TSS管理に抜けが出てしまうのが気になっていました。
というわけで、シングルスピードバイクに搭載可能なパワーメーターを検討してみました。
まず、自転車用として、現在市場に出回っているパワーメーターは大きく分けて三種類です。
- ペダル型
- ハブ型
- クランク型
ペダル型であれば流行りのAssioma等が候補に挙がりますが、このバイクではSPDペダルを使いたいので候補から外れました。
ハブ型もピストバイクに使用される120mm幅のモデルは非常に限られますので、消去法でクランク型が第一候補になりました。
中華パワーメーター入門
クランク型やパワーメーターを探していたところ、中国XCADEY社のHPにBCD144タイプのクランク一体型パワーメーターがありました。
本モデルではないですが、Google検索を掛けるとXCADEY社のパワーメーターに関する不具合がそれなりにヒットします…
若干の不安があったのと、日本から購入する方法が公式通販(Paypal利用不可)しかないため、購入のハードルを越えられずにいました。
購入~開封~組付
ある日、日課のAliExpress巡りをしていた際に、ふと気になって本モデルのBCD110モデルを扱っているAliexpressのセラーに問い合わせてみました。
問い合わせの結果、BCD144モデルも販売可能ということで、ワクチン二回目を打った勢いもあり注文してみました。
コロナの影響で混載便が遅れに遅れて、 8/30に注文、受け取りが9/30と丸1か月掛かっての到着となりました。
到着時点で外箱はボコボコですが中華通販を利用するときはデフォなので気にしません。
中身は下記の通りでした。
- クランク一式
- 充電ケーブル
- スペーサー
- パワーメーターとクランクを固定するボルトの予備
- ほとんど役に立たない取扱説明書
チェーンリングボルトは付属しないため、別途購入が必要です。
裏面のパワーメーター固定ボルトはゆるゆるだったのでシマノグリスを塗布の上再度固定しておきました。
公式サイトには530g(without chainring)と書かれてますが、BCD144モデルは実際は639gと少し重めです。(BCD110モデルは軽そう)
若干気になるのが充電端子がむき出しになっていることで、汚れがついたときや充電前には清掃するのが望ましいかと思います。
充電端子の横にLEDが埋め込まれており、充電時にはオレンジ、起動時には青色で点滅します。
また、クランク部分の玉押しで固定力を調整する仕組みですが、開封時点でグリス塗布無し&限界まで締めこまれていたのでラスペネをぶち込んで外しました。
シマノBBを使用する場合、付属のスペーサーを両側挟んで丁度よい感じでした。
実走・ログデータ
シングルスピードバイクにはサイクルコンピュータをつけてないので、Garmin ForeAthlete745とペアリングして計測しました。ペアリングの手順は他のパワーメーターと変わりません。
走行時のフィーリングとしては、従来装着していたMICHE Pistard 2.0 Crankと体感できる違いはありませんでした。
走行後にログデータを確認したところ、パワー・左右バランス・ケイデンスが問題なく記録されていました。
複数のパワーメーターで比較をしていないので、数値の正当性は何とも言えませんが、明らかにおかしいスパイクなどの値はありません。
他のパワーメーターを基準に校正したい場合には、Androidのアプリから比率を変更することも可能です。(アプリ自体はiPhone版もあります)
まとめ
ネット上の不具合報告に若干ビビりつつも購入した本製品ですが、特に大きな問題もなく普通に使えています。
気になるのはむき出しの充電端子を含む今後の耐久性ですが、何か問題が発生したら記事を更新したいと思います。(頼むから壊れないでくれ…)