OGK Kabuto AERO-V1 レビュー
アイウェアなしで運用できるエアロヘルメット
前作AERO-R1は周りでも使ってる人がいて、付属のシールドを使用することでアイウェアが不要になることが絶賛されていました。自分も泊りがけのツーリングの際にはアイウェアとは別に普段の眼鏡もケースごとパッキングしているので、これらをひとまとめにできるのは魅力的です。
ただし、エアロ性能とのトレードオフで、夏場は非常に暑いという致命的な欠点があるとのことで、自分での購入には至っていませんでした。
とはいえ旧ZENARDも3年が経過して、ヘルメット買い替えだなあと悩んでいたところ、昨年のサイクルモードで発表されたのが本作AERO-V1です。
公式の引用だと、
エアロフォルムによる空力性能と、スムーズなエアフローを実現した快適エアロモデル。
ということで、エアインテークがAERO-R1より増えて熱の籠りを抑えているとのこと。AERO-R1と同様にARS-3シールドを使用可能ということで、発売を心待ちにしていました。
一般流通は6月以降ですが、破損交換登録店では先行して4月に入荷するとの前情報が流れていました。Twitterを眺めていたところ、
緊急速報です。KABUTO 【AERO-V1】も13日(土)入荷します。 https://t.co/dNObuIe0lu pic.twitter.com/Qk3Wobgqaa
— ワイズロード新宿地区 (@ysshinjuku) 2019年4月11日
とのことだったので新宿に行く用事のついでにIYHしてきました。
Aero-V1をIYHした pic.twitter.com/ULlNuQU2l8
— 452/1000km (@tk_r) 2019年4月13日
新宿店では4人目の購入者だったそうです。
AERO-R1とは異なり、標準ではシールドは付属しません。Y'sRoadではシールドアップグレードキャンペーンということで、6/16までにARS-3シールドを同時購入すると10%OFFとのことだったで、調光シールドもセットで購入しました。
重量
本体(S/M):220g
調光シールド:28g
どちらも公称値ジャストでした。
インプレ
早速90km程度のサイクリングに使用してみたので、インプレをまとめたいと思います。比較対象は3年ほど使用した旧ZENARDになります。
装着感
割と上々で、バイザーをつけると「ちょっと重いかな」という程度。心配していた眼鏡との干渉もありません。
今の季節(4月上旬)の気温だと、熱がこもるような暑さは全く感じませんが、こちらは引き続き使用して様子を見たいと思います。
空力
エアロ効果は意外と体感できます。特に顕著なのが30km/h以上で巡行しているときに首を横に向けた際で、頭の周辺の空気の流れが変わって抵抗が増えるのがハッキリとわかります。
重量はZENARDから重くなってますが、高速巡行中に正面を向いているときには「なんとなく」首に掛かる負担が小さいような気がします。
気になった点
本ヘルメットを購入する人のほとんとがセットで購入すると思われるARS-3シールドですが、シールド装着時に内部で光が反射しているのが気になりました。
今回購入したのは調光モデルですが、店頭で試着した際にはクリア系よりミラー系カラーの方が反射光が激しいように感じました。気になる方は一度実物を確認してみることをお勧めします。
総評
普段使用している眼鏡を着用したまま使用できるシールドが秀逸なモデルです。
エアロ効果も体感できますし、眼鏡ユーザーは選択肢としてかなりオススメできます。6月の富士ヒルは平坦区間も考慮して、ZENARDではなくAERO-V1で出場する予定です。
眼鏡ユーザーとしては、空力に魅力を感じず20g程度の重量増を許容できるなら、より安価な同社のVITTも選択肢としてはアリかと思います。